Sunmill JHV-1020のマガジンが旋回しない? 実際の修理対応レポート!


「マガジンが動かない…」
今回は、台湾製マシニングセンタ Sunmill JHV-1020で発生したマガジン旋回不良のトラブルについて、実際の修理対応の様子をご紹介します。
同じ機種をお使いの方にとって、予防保全の参考になる内容かと思います!
不具合調査
機械
- メーカー:Sunmill(台湾製)
- 型式:JHV-1020
- 機種:マシニングセンタ
発生した不具合の内容
- 工場内にて、マガジンが指定位置まで旋回しないというトラブルが発生しました。
- 出張時に不具合現象はみられませんでした。
実施した対応内容
以下の点を重点的に調査・対応しました。
- マガジン旋回位置正常
- センサー信号や電圧異常なし
- モーターへの電圧異常なし
調査結果
- モーター電圧を制御しているリレーやマグネットスイッチの不調が見られました。
その影響により、モーターの停止位置が安定しない可能性があると判断しました。
最終的な対応内容
今回の最終的な作業内容としては。
- 使用頻度の低い「切り屑排出用」のリレーとマグネットスイッチを取り外し、
マガジン制御系統と入れ替える処置を実施しました。
→ トラブルの頻度が低く、現象もランダムであるため、まずは様子を見ながらの対策となります。
修理後の状態
- 処置後、数ヶ月にわたって安定稼働を確認しています。
今のところ再発もなく、問題なく稼働中です。
まとめ
今回のようなランダムで発生頻度の低い不具合は、
原因の特定が非常に難しいケースです。
そのため、
- コストのかからない部分から順にチェック
- 可能性が高い箇所を一つずつ検証していく姿勢
が重要になります。
「なんとなくおかしいけど、明確なエラーが出ない」――
そんな時こそ、過去の事例や経験値がものを言います。
同様のトラブルや定期点検でお困りの際は、ぜひご相談ください!


